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永谷園「東海道五十三次」カード

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お茶づけ海苔でおなじみの永谷園、といっても現在は商品アイテムが増えているのでこうした呼び方はあまり当たらないのかも知れませんが、その最近(2017/01)のテレビCMで《ついに復活-東海道五拾三次カードフルセットプレゼントキャンペーン》というのを見かけます。 このお茶づけ海苔商品には以前、絵画カードが1枚封入されていて、この企画は1965年から1997年まで続けられたそうですが、スタート時のシリーズが「広重・東海道五十三次」で、応募すると55枚フルセットが当たるというキャンペーンがありました。 当時、実際に応募して当たったカードセットが下の写真です。今回の復活キャンペーンの元祖です。 改めてこれを久々に取り出して眺めてみて、感心したことが3つ。 ひとつは、今なら安易にメーカーロゴが入りそうですが、パッケージやカードのどこにも「永谷園」の表示がないこと。 またひとつは、今なら当たり前ながら、パッケージ裏面の簡易解説が日本語だけでなく英語表示があること。 あとひとつは、現代さまざまな分野でもてはやされる日本製ですが、Printed in Japanと表示されていること。 カードの企画が始まった1965年というのは、東京オリンピック(1964年10月)の翌年です。 当時小学生だった私には、時代実態というのは理解しようもないので、「お茶づけ海苔」というこの商品が当時の日本の一般家庭にとってどのくらいの家計負担の物であったのか実感としてよくわかりませんが、今ほどに食品が豊かな時代ではなかったし、学校で浮世絵の「東海道五十三次」というのは習って知識として知ってはいても、教科書に全絵柄が載っているいるわけでもないし、現代のように様々な情報が簡単に入手できる時代でもなかったわけで、こうしてみると、当時のこのキャンペーンはなかなかと文化的企業アクションだったのだと思えます。